孤独hack

”おひとりさま”人生にをちょっとラクに

読書の”とっかかり”としては自己啓発本は有用かもしれないという話

読書は最も簡単で始めやすく、かつためになる確率が高い趣味と言えよう。

 

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そのため1人で時間を持て余している人は読書を始める事が非常にオススメである。

 

コツは「まず始める」事である。とにかく読み始める。無理して意味のある読書をしようとか思わなくて良い。興味のある内容で、読書が止まらない、そんな気持ちにさせてくれる本を見つける必要がある。

 

そのためにはまず本屋さんに行く事が大切である。ネットECが台頭する今、本との偶然の出会いを提供してくれる街の本屋さんが減少していってしまっているのは悲しい事である。孤独に暮らす人間の、社会と関わりを持つ事ができる1つの場所が失われつつある。そういった読書家のオアシスを保存するためにも、個人的にはネットではなく本屋さんで本を探し、購入するようにしているし、オススメである。

 

また、個人的に自己啓発本はあまり良く無いと思っている。あまりにもためにならないからだ。

 

しかし、様々な自己啓発本をパラッと本屋で見かけると非常に読みやすい。文字も大きくメッセージが明確で、基本的にポジティブな内容が多い。

 

あくまで読書の「とっかかり」としての自己啓発本は良いかもしれない。

 

まとめると、まずは本屋さんで読みやすそうな自己啓発本の類いを手に取ってみてはいかがだろうか。特に意味などなくても良い。何となく読みやすいな、と思ったものを1冊だけ購入し、1週間以内に読み切ってしまおう。そうすれば、孤独な日々に読書という趣味を1つ付け加える事ができよう。

ひとり暮らしの夕食を捗らせる方法

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みなさんは孤独のグルメをご存知だろうか。

 

簡単に言うとおっさんが色んな所で1人で飯を食い、細かい心の声も描写してあるというなんとも孤独な漫画である。もともとは漫画だったが、人気が出たためドラマもやっている。

 

こういう「人が1人でご飯を食べているさま」をみながら、家で1人で飯を食う、というのが何とも言えず捗る事に気付いた。最近はNetflixで孤独のグルメのドラマをみながら飯を食べている。

 

また、木下ゆうかという女性をご存知だろうか。

 

彼女はいわゆるYoutuberというやつで、自分がご飯を美味しそうに食べている動画をひたすらアップしている。

 


【大食い】ロッテリア 全部のせバーガー×3 & バケツポテト 5111kcal【木下ゆうか】

 

僕は正直この人の声がなんとなく生理的に受け付けないので見ないが、どうやら一定数の指示を集めており、中でも「動画をみながら食べる」という人もいるそうである。

 

画像、動画、様々なメディアから様々な情報を選んで得る事ができる時代、家での1人ご飯のあり方も変わってくるかもしれない。

 

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こうしてゾンビは生まれましたとさ

とある男性、田中くんはいつも1人ぼっちだった。何にも期待せず、ただ時間だけが過ぎていく。きっと人生に意味とか、そういったたいそれた何かなど無いのだろうと思っていた。

 

田中くんは生きる事に疲れていた。今の日本は、「ただ生きる」にしてはあまりにもしんどい。労働は長く過酷で、考える暇も無い。生きるために生きなくてはいけない。

 

そのまま10年が過ぎ、そんな田中くんの給料は高くなっていた。十分暮らせるくらいになっていた。でも、田中くんは満たされない。いくらお金をもらっても、自分のために使えない。自分のために10年コツコツ。自分のために頑張る事が、だんだんとバカバカしくなってきた。

 

そんな田中くんは、恋に落ちた。笑顔がとびきり輝かしい人だった。こんな笑える人が、同じ人間だなんて。田中くんは不思議な気持ちになった。この笑顔には、無限の価値があるな。そう思った。

 

田中くんはそんな彼女とお付き合いをし始めた。それは素敵な日々だった。田中くんは、日々の生活に輝きをもらった。本当に些細な事で、思いっきり笑ってみせる彼女は、田中くんの心を笑顔にした。田中くんは、この人と会えて良かったと心の底から思った。この人のためなら無限に努力できる、本気でそう思った。この人のためになら、地獄のような場所でも死ぬまで生き続ける事ができると思った。自分のためじゃなくて、この人のために頑張ろうと思った。

 

そのまま4年の歳月が流れた。彼女はいなくなってしまった。田中くん、また独りぼっち。めまいがした。信じられなかった。田中くんは頑張る理由を見失ってしまった。

 

田中くんは今、何も考えずに生きている。生きる目的も、努力する理由もない。田中くんは何も感じない。楽しい事、悲しい事、嬉しい事、ムカつく事、何も感じない。彼女の感情が、田中くんの感情になってしまったのだ。彼女が嬉しければ、田中くんは嬉しかった。彼女が悲しければ、田中くんは悲しかった。

 

ただ日々が過ぎていく中で、田中くんはひたすら立ちすくんでいる。倒れる勇気はない。いや、正確に言うと倒れる理由もない。前には進めないが、立っている事くらいならできる。

 

田中くんは今、何も感じないで生きている。死んでいるのと何も変わらない。まるでゾンビのように、田中くんは過ぎ行く景色の中、ただ立っている。

 

孤独な親が子供に与える悪影響とその連鎖

孤独な親は子供へ依存する。子供はどんな子供であれ、必ず親を必要とする存在であり、子供から親への依存は致し方ない。しかし、それは成長とともに軽減されていき、いずれは0になり、巣立って行く。

 

一方的に依存された子供は、親への依存を解除できない共依存状態となる。共依存状態は子供の心理的な成長を阻害し、自立を邪魔する。社会生物として生きて行く術を失わせる。周囲と妥協点を模索し、嫌々ながらも社会と折り合いをつけていったり、人と人との信頼関係のようなものを学ぶ事無く、さらに孤独な人間を生む。

 

そうして育った孤独な子供は、親にされたのと同じように、さらに子供に依存する。

 

このころ、子だった存在は親へ、親だった存在は祖父母となる。祖父母は子供との共依存から抜け出せないが、親子は1つの巣を作り育て、転勤などの物理的な移動を伴い、環境的に独立せざるをえない場合が多い。

 

祖父母は物理的に関わる事のできない我が子と、現代のテクノロジーの力を借りて依存関係を継続させようとする。頻繁に電話やメール、LINEをするようになり、生活に入り込もうとする。

 

そうして物理的に独立したが、実の親からの精神的な共依存を解けない親は、その煩わしさから祖父母を嫌う。完全に共依存している場合はその範疇ではないが、少なくとも妻、または夫、いずれかその家系以外から来た新たな親族、はそこに煩わしさを感じる。すると、祖父母と親、夫婦同士に亀裂が生じる。亀裂が生じた家族関係は、不和を生み子供にさらなる悪影響を与える。

 

こうして、次世代はより孤独という毒をより濃く受け継いでいく。孤独と共依存は、強化されながら遺伝していく事になる。

現代は信頼の頻度が低下した

昔はこうだった。

 

人間関係は狭く、家族、ご近所さん、旧友、先輩後輩、行きつけの店の人、くらいだった。みんなと仲良くなり、信頼関係の上に物事が成り立っていた。人生の登場人物の多くは、信頼できた。

 

今はこうなっている。

 

人間関係は広い。ツイッター、フェイスブック、ニコニコ動画、などのチャネルを使い、インターネット上で匿名でやりとりできるようになった。いろいろな人と関わる機会が増えた。初対面が増えた。当たり前だが、初対面の人は信頼できない。人生の登場人物は多くなったが、そのほとんどは(少なくともその時は)信頼できない人である。

 

人と会う数は増えたが、「信頼する」機会は変わらないかもしくは低下した。結果、信頼の頻度が低下した。現代の生きづらさの原因の1つであろう。